直感に頼る

ロジカルシンキングは好きなんだけど、意図的に「論理的に正しい」手段より、直感でうまくいきそうな手段を採用することがままある。こうしたほうが間違った意思決定を避けることができると思うからだ。

たとえば「今マンションを買ったほうがめっちゃお得!」みたいなセールストークを受けた時などにこういう感覚を働かせている。 こういうセールストークをする人は、矛盾の無いように理論武装してるので、その場で論理的矛盾を着くことはできないこともありうる。

そういう時に論理的な正しさをよりどころにしていると、毎回マンションとかホーム家電とか新しいスマホとかを買わないといけなくなってしまうが、それはコスパの悪く、満足度の低い意思決定になるだろう。

なぜ論理的に正しい(そうに見える)結論を採用し続けると、正しくない意思決定に陥ってしまうのだろうか?おそらく前提に見落としがあったり論理展開に瑕疵があったりするのだろう。前提に全く見落としがないということを保証するのはほとんどのケースでできないので、間違った意思決定に繋がりうる。

おそらく論理的思考は、ある仮説の正しさを短時間で確度を高く評価したい時には向いているが、正しそうに見える論理が本当に間違ってないかを検証するのには向いてない。長期的な未来予測はほとんど当たらない。それは実は重要な前提の考慮漏れがあるからなのだろう。

それでも僕たちは日々意思決定をする必要がある。 僕はその確度を高めるためには論理的思考ではなく、直感に頼るほうが良いと考えている。そのほうが質の良い意思決定につながると考えている。

「マンションを買ったほうがいいという意見は正しそうに見えるけど、実際に運用することを考えるとローン返すことや、抵当権設定の処理や、住宅ローン利率の変動や地震などの災害や、考えないといけないことが増えて面倒そうなんで買わない。」というような感覚だ。

ある一面だけ見ると正しそうに見えるけど、それが本当にワークするのか?ということを想像することで、「論理的に正しそうに見えるけど間違った意思決定をしてしまってどうしようもなくなる」という事態を避けられることが多いと感じる。

必要な前提を洗い出して、論理に瑕疵がないなら、論理的に正しいことは必ず正しい。けど、現実的な計算時間で、すべての前提を漏れなく考慮することは不可能だ。それができるって言う人は、単に前提見落とししてることを意識外に出してるだけなのだ。直感に頼る理由はコスパがいいということにつきる。

直感に頼るという戦略を採用するなら、直感を鍛えることが重要であるという結論に行き着く。 直感とは超能力ではなく、経験から導き出されるパターンマッチ能力のことだと考えている。

人間のパターンマッチ能力は優れているので、論理的な根拠は示せなくても「ヤバそう」などの感覚として感じることができる。

なので、「ヤバそう」と感じること、そう感じた時にそれを言語化して、パターン化することを意識している。 僕にとってはテレビゲームはこの感覚を鍛えるのに役立ってると感じている。

Tower Defenseやローグライクが大好きなんですが、これらのゲームはヤバそうな雰囲気を察知することや、正しい意思決定をし続けることを要求するゲームです。 これらのジャンルのゲームをするのは直感を鍛えるのにオススメです。