ジョエル流の不具合報告の仕方

僕は Joel Spolsky の書いた記事が好きなんですが、不具合報告の仕方を説明した記事が今までに一番役にたってるので、それを紹介します。元記事を見つけようとしたけど、見つけられなかった...

ジョエルによると、不具合報告に必要なことは以下の3つだけ。

  • 期待していた挙動
  • 実際に起ったこと
  • それを再現する手順

これらを報告するだけで十分な不具合報告になる、という話です。

これを実際に実践してみると、確かにすごく使えるルールだと感じます。逆にこれらの情報が満たされていないと、バグ修正が大変になってしまう。

あと、このルールが洗練されてるところがすごく好きですね。必要なものは入っていて、かつ不必要なものが何もない。実に美しい。

このルールを利用して、自分たちの組織での不具合報告のルールを作ることもできる。

また、不具合報告にこれらのどれかが含まれてなければ、「再現手順をください!」とお願いすることもできる。

ここに含まれてないものは、不具合報告には必要ないのでは?という議論もすることができる。たとえば不具合が起きる法則みたいなものは、特に不具合報告になくても困らないけど、テスターさんによってはこういうのをがんばって法則を見つけようとしたりするので、それはしなくてもいいのでは、みたいな話ができる。法則を見つけてもらうよりは、再現手順を一つ報告してもらえば、不具合の原因が判明すれば、法則や影響範囲もわかるので。でも再現手順はできるだけ簡単に再現できるものを見つけてもらえるとありがたいですね。

今回これを書いたのは、これを忘れてバグの発見に手間取ってしまったんですが、ジョエルのルールに従って、再現手順を聞いておけばすぐに解決できたなー、という事例があったので共有しました。